医療脱毛を検討する時に、悪徳なクリニックに騙されないためにも知識は武器になります。
脱毛と検索して、上位表示されるのはクリニックばかり。
基本自分のクリニックの利点しか書いていません。
遠回りに思えるかもしれませんが、医療レーザーの基礎が分かると自分にあった脱毛機器がどれなのかも分かります。
ですので、少し難しいですが是非お読みください♪
レーザー脱毛を知るために必要な3つのエネルギー
- 波長
- パルス幅
- 照射エネルギー
上記の3つのエネルギーを適切な組み合わせることで、ターゲット選択的に治療(標的の破損・破壊)が可能になるという考えです。
この【選択的光熱誘拐理論】はハーバード大学のアンダーソンが考えた理論で、これを応用して最初に開発された機械が、あざ治療のパルスダイレーザーやQスイッチレーザーになります。
医療脱毛の脱毛効果には、波長やパルス幅・照射エネルギーの3つの要素が絡んできます。
3つのうちのパルス幅や照射エネルギーについては、クリニック側でしか調整できないので割愛させて頂きます。
レーザーの波長を知っておくと、自分に合うレーザーがどれか分かりますので、波長について詳しく解説していきます!
レーザーの波長ってなに?
レーザーの波長と聞くと、どれくらいレーザーが皮膚の奥まで届くのかという深達度をイメージするのではないでしょうか?
けれど、レーザーの波長では深達度以外に「吸光度」も関連してきます。
吸光度=物ある物質中を光が通る際、どれくらい吸収されて弱まるかを表す。
下記図は、メラニンの吸収曲線です。
縦軸に吸光度、横軸にレーザー波長をとっています。
レーザー脱毛機の種類は下記の3種類あり、それぞれ波長と吸光度が違います。
① ダイオレーザー
② アレキサンドライトレーザー
③ ヤグレーザー
引用元:ケイエルブイ株式会社
引用:山手皮膚科クリニック
波長が短く、吸光度が高いアレキサンドライトレーザー
グラフを見て頂くと、波長が短いレーザーのアレキサンドライトレーザーが、メラニンへ吸収されやすいことが分かります。
また3つのレーザーの中では、唯一目に見える光になります。(可視光線)
そうすると、
アレキサンドライトレーザーが脱毛に最強なんじゃないの?
と、思われる方も多いと思います。
しかしそれでは、他のレーザーは要りませんよね?
実は短い波長というのはめちゃくちゃ振動するので肌の表面で散乱してしまい出力を上げると表皮に火傷を負わせるリスクが高くなってしまうんですよ。
そうなると出力を上げないといけない脱毛できない、頑固な剛毛さんはどうしようもなくなってしまいます。
また、メラニン吸光度が高いということはメラニンに反応しやすいということなので、産毛などメラニンが少ない毛は不得手です。
そこで波長の長いレーザーの登場!
波長の長いヤグレーザーは、どんな肌質や毛に効果あるの?
波長が長~いということは先ほどのように表面で散乱してしまわないので多少出力を上げても問題ない訳です。
毛の奥までレーザーの熱が届くという訳です。
上のグラフが示しているように長い波長のヤグレーザーでも、メラニンにレーザーの光(熱)が吸収されないという訳ではないので多少レーザーの出力を上げても大丈夫なわけです。
ヤグレーザーはメラニンに吸収されにくいので、日焼け肌、色黒肌もOK!
あと、アレキサンドライトレーザーで脱毛しきれなかった根深い毛にも有効です!
ただ、ヤグレーザーは痛いです!
夫は、メンズリゼで最初からヤグレーザーなのですが、痛みが悶絶レベルだったそうです…。
波長の長さも吸光度も中間のダイオードレーザー
残りは、ダイオレーザーになります。
こちらは、吸光度も波長もヤグレーザーとアレキサンドライトレーザーの中間に位置します。
わたしや夫が脱毛を受けた体感なのですが、ダイオレーザーはどちらかというと身体の脱毛に向いている気がします。
ダイオレーザーは、痛みがほとんどないので痛みが苦手な方にもお勧めです!
ヒゲやVIOなどの濃い毛は、アレキサンドライトかヤグという感じですね。
とくにVIOは色素沈着をしているので、ヤグが効率よく脱毛できます。
医療脱毛の基礎知識②医療レーザーの波長と吸光度のについて|まとめ
医療脱毛で使われるレーザーの種類は、
① ダイオレーザー
② アレキサンドライトレーザー
③ ヤグレーザー
の3種類あり、吸光度や波長がそれぞれ違うため役割も異なります。
3つの脱毛機器の特徴をまとめた表は下記になります。
アレキサンドライト レーザー | 熱破壊式ダイオードレーザー | 蓄熱式ダイオード レーザー | ヤグレーザー | |
---|---|---|---|---|
太い毛 濃い毛 | ||||
産毛 細い毛 | ||||
日焼肌 色黒肌 | ||||
硬毛化のリスク | あり | あり | 少ない | 少ない |
波長 | 755nm | 800〜940nm | 800〜940nm | 1064nm |
特徴 | ・メラニンに反応 しやすい ・美肌効果がある | ・肌や毛質に 関係なく照射可 ・波長の範囲が広い | ・肌質や毛質に関係なく照射可 ・痛みが少ない ・波長の範囲が広い | ・濃い体毛に効果 ・美肌効果がある ・痛みが強い |
効果の出る時期 | 1週間~2週間後 | 2週間後~ | 3~4週間後 | 10日~3週間後 |
最近では、1台の脱毛機器にヤグレーザーとアレキサンドライトレーザーの2種類を搭載したジェントルマックスプロなども登場してきています。
ただ、1台に2つの波長があるということは管理が難しく、結局どちらかの波長しか使ってないよ~なんて、クリニックもあるそうです。
なので、
ジェントルマックスプロがあるから行こう!
というのではなく、きちんと無料カウンセリングで確認してから申し込みをして下さいね。
また、正直女性はアレキやヤグは必要ない方が多いと思います。
わたしも、蓄熱式ダイオードといわれるラシャで脱毛していますが、十分脱毛効果があります。
特にヤグが必要なのは、剛毛で毛の密度が高い男性なので、蓄熱式が効果がないという言葉にも惑わされず、クリニックをお選ぶ下さいね。
今回は吸光度と波長のお話をさせて頂きました。
次回は医療脱毛の蓄熱式と熱破壊式に違いについて書かせて頂きます!
ここまでお読み頂きありがとうございました。